何もない世界で。映画「ザ・ウォーカー」感想

出典元:https://eiga.com/movie/88484/photo/

あらすじ

世界で一冊だけ残る本を運び、30年間旅をしている男イーライ(デンゼル・ワシントン)。本に触れる者をためらわずに誰でも殺すイーライだが、彼は旅の目的地を知らず、「西へ向かう」という手掛かりだけを頼りに歩き続けている。そんな中、彼の前に、本を探し続ける独裁者カーネギー(ゲイリー・オールドマン)が現れ……。

出典元: https://www.cinematoday.jp/movie/T0008387

感想

「本を西へ運ぶ」
それだけの為に自分の足だけで移動し続ける
主人公イーライには
目的地が近づくにつれ
様々な障害が立ちふさがります。

なぜイーライは西へ向かうのか
本の内容とは何なのか
なぜ世界は一度滅び、無秩序になったのか

そして西の目的地で
イーライが出会うものとは・・・
というストーリーです。
初回の説明はゼロで、物語が進むたび
情報が明らかになっていきます。
個人的にはこの「無説明スタート」式の
作品は大好きなので、楽しめました(笑)

世界観としては「北斗の拳」や「AKIRA」が
近いでしょうか。
荒廃した地で、核の影響(?)なのか
植物も無くなり強盗、殺人などが
当たり前の世界です。

そして主人公イーライは一冊の
分厚い本を持っています。
それが強大なパワーを持っており
人心も操れるようなもの
と説明があります。

イーライ役はデンゼル・ワシントン
本を自分の物にするために手段を選ばない
ある町のリーダー役はゲイリー・オールドマン
が演じます。

デンゼル・ワシントンはイーライが放つ
「悟りを開いている、どこか哀愁のある
人間」を演じきっているのですが
対抗する悪役はゲイリー・オールドマン
という「頭のおかしい悪者」を演じさせたら
右に出る者はいない(笑)役者なので
若干デンゼル・ワシントンが
食われかけている部分はあります。

※以下若干のネタバレあり!!

鬼強いイーライ☆

主人公イーライは神の導きがあるのか
なんなのか知らないですが
鬼強いです(笑)

5~10人ぐらいの相手では赤子の手をひねる
レベルで拳銃&体術でボコボコにするので
ここはシンプルに見ていて爽快です。

本当に敵の撃った銃弾が
「神の守り」とやらで
それていっているんじゃないかと
思うぐらい、守られてます(笑)

それも決して物語に自然な形で
ついていっているので
ストーリーに対しては
問題は特にありません。

一見悪人のように見えるイーライの
外見からは「バットマン」的な
ダークヒーロー感さえ感じます。

宗教観の知識がいります!

イーライが持つ本は「聖書」です。
そして、それを奪おうとするカーネギーは
本の内容を大衆に向けて説けば
人心を掌握でき操れると信じ行動します。

これはイエス・キリストが実際に行った
「教えを大衆に向けて説く」という
行動そのものです。

なのでカーネギーが言っていることは
間違いは無いですが
その前提をある程度知っていないと
特に宗教的な関心が少ない日本人は
「なんで聖書の為に、そんなに
躍起になっているの?」
と疑問を
持たれることもあるかもしれません。

それは映画の雰囲気で感じ取れる
部分もあるので、必ず必要ではないですが
その前提の知識はあった方が
分かりやすかったかなと思います。

カーネギーの執念もっとくれ!

本を奪いにくるカーネギーの執念を
もっと見たかったです。

さらに言えばゲイリー・オールドマンの
クレイジーさをもっと味わいたいというか
・・・物足りないです(笑)

本を得るだけでは、意味の無かったことが
分かったあとのカーネギーの
「地の果てまで追ってでも手に入れてやる」
感がよりあったら、さらにアドレナリンが
出るような展開になったかなとも思います。

何もない世界で・・・

映画の世界では、物・食料が圧倒的に足らず
奪い合いが発生します。
その中でも、イーライは目の前にあるものに
食前に感謝をあらわし、食事をとります。

物があふれている現代では、この世界を
現実的に想像するのは難しいと思いますが
はたして本当に現実には
起きえないことでしょうか。

実はこの記事を書いている今
何十年に1度の
被害が予想される大型の台風19号が
間近に迫っております。
その中で家でせっせと
ブログを書いていますが(笑)
過去、こういった天災から
家がなくなり食料がなくなり
身近な人も亡くなってしまうようなことは
現実に起きています。

「ただその土地の人間ではなかっただけ」
当事者とそれ以外の人たちには
埋められない大きな差があり
第三者の人たちは自分からそれを知りに
行かない限り、共有することはできません。

そう考えれば、イーライのように
今目の前にいる人、ある物に最大限の感謝を
することはなによりも
大切なのではないでしょうか。
と、感じた部分もあります。

まとめ

見終わった後の余韻が
心地よく残る作品です。
窓の隙間から心地よい風がすうっと
入ったような感じでした!

個人的面白さ:6/10

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