見えない格差。本「上級国民/下級国民」感想

こんばんは、Novtakaです。

今日は、本「上級国民/下級国民」について書きたいと思います!

どんな内容?

著者

橘玲(たちばな あきら)は日本の作家。1959年生まれ。

国際金融小説の『マネーロンダリング』『タックスヘイヴン』などのほか、『お金持ちになれる黄金の羽の拾い方』『幸福の「資本」論』など経済や人生設計に関する著作も多い。

『言ってはいけない 残酷すぎる現実』で2017年新書大賞受賞されている。

他、Twitterによるとサッカーや旅行もお好きなようです。

テーマ

世界が自由化、グローバル化していくにつれて、目に見えない部分の格差は進んでいく。


世界情勢、歴史など様々な角度から、「目に見えない格差社会」が作られた理由と、今後の日本について語る。


水面下で広がっていく「格差」をあぶり出す一冊。

自由が格差を生む

第2次世界大戦と政府は、「団塊の世代」という優遇される世代を作り出した。


戦後、天災や事件、金融危機から日本が揺らいだとき、政府に課せられた課題は「団塊の世代の生活を守ること」であった。


でも皮肉なことに、その為に団塊の子供たち世代は職に就けない悲劇に見舞われる。


「中高年が若者の雇用を奪う」と主張しても年上から叩き潰されるだけ。


そのことに警鐘を鳴らすため外国から運び込まれた「ニート」という言葉も、若者をバッシングする便利な言葉として急速に浸透してしまう。


自由度と高まる世の中だからこそ、 暗に格差がある社会へ日本は向かっている。

ビジネスでも同じ

ビジネスについて、アメリカは「コト」に目を向ける。

一方、日本は「ヒト」に目を向ける。今までもシステムではなく、人に対して精神論で叩き上げる教育をしてきた。

ただ、会社として売り上げを上げるために必要なのは「コト」。

日本は限定された「ヒト(正社員)」を守る習慣がついてしまっていた。


オランダは政策として、パートタイム労働者と、フルタイム労働者を「時間の違い以外の条件は同じ」と設定されている。


さらに労働者から就業時間の調整の依頼があった場合は断ることは出来ない。良好な経済を回し、低い失業率がある。


でもそれを日本は真似出来ない。なぜなら、日本の主流派は「正社員」だから。


全ては正社員(上級国民の条件の一つ)が決めていくため。

それに関連付く内容としては、若者の雇用促進に対しては「最低賃金の上昇」は危険である。


経験の有無に関わらず高い賃金で雇うのであれば、経験のある中高年を企業は選ぶだろう。

愛の不条理、格差について


「愛の不条理」とは男が「遺伝子をなるだけ多く残す」目的の達成に「多くの女性とセックスする」、大して女性は「長期に渡り関係を築け、自分と子供の安全を守ってくれる男性を見つける」、その対立のことである。


この2点を知ると、男と女についての理解が進み、色々なことに説明をつけやすくなる。


そして「不倫」が犯罪と設定されていないことにポイントがある。


金を払えば解決が出来る=金が払えるなら不倫しても良いという暗黙の了承。


ということは事実上の一夫多妻制が世の中には出来ているのかもしれない。


現実に、それを実現している資産家は存在している・・・。

本が伝えたいこと

差別の無い自由な世界に変わっていく上で、個人の努力と知恵と工夫がカギになる。


自己責任をより問われていく人生の中で、過去、現在、未来を知ることによって、幸福な人生を送る助けになるだろう。

感想

一言で言えば、「以前に比べて個人の努力が実を結びやすい世の中になったから、頑張ろうぜ」と考えます。


現代の「格差」がある部分に対してスポットライトを当てて、その成り立ちと現状について書いています。


後は、あとがき含め238ページありますが、この一言に集約されると思うのでここまでの長さは必要無かったのでは、というのが率直な感想です。


著者の橘玲さんの最近の本は「言ってはいけない」など、どちらかというと「炎上商法」ですが、本の紹介で言っているような「下級国民に落ちたら、もう戻れません。そのまま老いて死んでいくしかありません」という内容では無かったように思います。


主張としては「このまま日本はダメになっていく一方」ではなく、「ダメになりそうなので、個人個人で考えていきましょうね」の方ですね。

私は前向きなメッセージも受け取りました。


「幸いにも現代の日本は出生に大きく左右されない。農民の出、武士の出など昔の日本でもない。変わらない世界を嘆くより、今日を生きよう。過去でも、未来でもなく。 努力したか、努力していないか、それが人間を分ける」

終わり

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です