絶望の中へ。映画「ダークナイト」感想

こんばんは、Novtakaです。

映画「ダークナイト」感想です!

ジャンルを一言で言えば、ダークヒーローサスペンスアクションです!

~どんな内容?~

あらすじ

銀行強盗を行い、マフィアの金を奪ったジョーカー。


だが、彼が目指すものは金でも名誉でも女でもない。


純粋な悪の化身であり、様々な悪事を巧妙かつトリッキーに行い、誰しもある、人間の闇の面を開花させるような犯罪行為に、バットマンが立ち向かっていく。

やがてターゲットはバットマンになり、彼自身の負の部分、そして近しい人も巻き込み、悪に染めようとする。

「正義」「悪」とはなんなのか、そもそも明確に分けられるものなのか・・・

それらと正面から向き合ったときに見えるものとは?

そして、人間の本性をあぶりだすジョーカーとバットマンの戦いの向かう先とは・・・!!

概要

『ダークナイト3部作』と呼ばれる、監督クリストファー・ノーランのバットマンシリーズ第2作目です。

前作『バットマン ビギンズ』との繋がりはありますが、『ダークナイト』単体で見ても十分楽しめます!

原題:The Dark Knight
制作国:アメリカ
制作年度:2008年
上映時間:152分
監督:クリストファー・ノーラン
音楽:ハンス・ジマー、ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:
クリスチャン・ベール(ブルース・ウェイン/バットマン)
ヒース・レジャー(ジョーカー)
アーロン・エッカート(ハービー・デント)
マイケル・ケイン(アルフレッド)
レイチェル・ドーズ(マギー・ギレンホール)
ゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)
ルーシャス・フォックス(モーガン・フリーマン)

~感想~

人間の内側をえぐる

めちゃめちゃ好きな映画です(笑)


ストーリー、キャラクター、演出、音楽どれをとっても、考えに考え抜かれた結晶と感じました。


特に思うのは、良い作品の法則として『悪役が魅力的』だと、面白い映画なことが多いです。


本作の悪役『ジョーカー』は、もはや『悪役』という分類でよいのかも分かりませんが、彼の行動は初めから終わりまで、こちらの予想の斜め上を行く行動ばかりです。

そして彼はバットマン、そして視聴者に常に選択を問いかけてきます。


作品の中では、ジョーカー自身は手を下さず、選択をするものにとっての究極の2択を与え、それを自己責任にて選ばせるという悪の極みな場を用意し、それに彼は究極の快感を覚えます。

バットマン自身は、常に理性やルールを持って対抗をしていきますが、その動きも予測するジョーカーにあしらわれる時もあります。


ジョーカーが目指すのは「どんな高潔な人間でも悪に染まる」ことを証明すること。

バットマンは、ジョーカーというよりその強大な理念と戦っていきます。

この監督、クリストファー・ノーランは他にも『インセプション』『インターステラー』など、考えつかないような魅力的な世界観を作り出す監督で、非常に面白いです!


また、バットマンが使用する乗り物バットモービルや、バイクであるバットポッドなど、このあたりは男子が「かっけえええ!!」というポイントも非常に多いです(笑)

シビレたポイントを紹介します!

以下ネタバレ含みます!

ジョーカーの存在

ジョーカーの心のうちは誰にも読めず、常に予想が出来ません。

「頭のおかしい人間」

その一言で片づけれるほど、浅いものではないと感じます。


人間の負の面に振り切りすぎて、常識という壁はとうに超えている存在です。


彼の行動として作中で何度も出てくるパターンがあります。

①ターゲットに究極の選択をつきつける(大抵は命がかかっている)

②どちらを選んでも、ハッピーエンドは無く、選ばれなかった方は代償を払う

③ターゲット自身に選択をさせ、もう片方を救えなかったという絶望を味合わせる。

④やがて絶望にくれるターゲットは心を病んでいく。
人によっては、悪の道にはしっていく。

これを見てジョーカーはほくそ笑み、快感を覚えます。


この究極の選択に、映画を見ている人も自然と感情移入してしまうのがこの映画のスゴイところでもあると思います。


そして、ジョーカーの狂気を演じ、撮影後急死をしたヒース・レジャーは伝説的存在です。

死因は「処方薬の過剰摂取による薬物中毒 」とのことですが、情報によればジョーカーを演じたことによる影響ではないようです。

ヒースの家族がそれを証言しているようで、彼はジョーカーの役を楽しんで演じていたとのことです。

それでも彼は命懸けの覚悟でこの役を演じていたはずです。


ジョーカーというキャラクターは、引き続き見たかったものです。

人間も捨てたもんじゃない

クライマックスで、ジョーカーはフェリーに乗った多くの人々を使い、あるゲームをします。


それは2つのフェリーに乗った『囚人達』と『一般市民達』に、相手のフェリーを爆破させるスイッチを渡し、タイムリミットまでに押さなければ、どちらのフェリーも爆発するというものです。

囚人側はもめ、それを乗組員が押さえます。


一般市民側は、多数決を取り、「囚人の船を爆破する」に票が多く入ります。


ここでは、「暴力的」か「民主的」かが分かれますね!
ただ囚人組は、拘束されている側なのでさすがに多数決とはならなかったと思いますが。

囚人組にいためちゃくちゃ強そうな黒人が立ち上がり、「もっと早くやるべきだった」と、スイッチを持って窓の外に放り投げます。


一般市民側の乗組員がスイッチを手に取りますが、結局押せません。

そこで一般市民から、一番「押すべきだ」と言っていた人が立ち上がり、「私が押す!」とスイッチを持ちます。


彼はスイッチを見つめ手をかけます。



束の間、スイッチを見つめたその人は、そっと元の箱の中にスイッチを戻します。


その後、爆発をすると思っていたジョーカーは、驚き「期待するとすぐこうだ」と嘆き、自分の持っているスイッチで爆破しようとしますが、バットマンに取り押さえられます。


このシーンは何度見ても、ジーンときます・・(*´Д`)


人間も捨てたもんじゃないぞと。

スイッチを押さなかったのは「自分が手を下す勇気はない」という弱さ、からだったかもしれません。


ですが、私はそれこそ「人間」が「人間」である理由であり、そして「心」だと思います。


人間は理性的に考えることが出来る生き物で、動物とは違います。


弱さであろうが、なんであろうが、彼らは人間の命を重んじました。


それも一種の「勇気」であるのではないかと、私は思います。

ダークナイトとは

ゴードンは最後、「ジョーカーという『人を悪に染める』理念に私たちは負けた。ハービーデントという光の騎士が死に、人々には絶望が広がる」と言いますが、バットマンは「死んだ人たちの罪は私がかぶる、今必要なのは光の騎士の『理念』そのものだ」と言い、表舞台から姿を消します。


ラストシーン、ゴードンは子供に「彼はヒーローではない、暗黒の騎士(ダークナイト)だ」と伝え、物語は終幕します。


何度見てもこのシーンは鳥肌ものです。


自分自身を犠牲にしてでも、平和を守る、そして闇に消えていく彼は、表舞台に出るヒーローではなく「ただ平和を望む者」です。


現実世界にも、むしろ表舞台に出ることが無かったヒーローは山ほどいるのではないでしょうか。

運よく日の目を浴びた人もいれば、何かに命懸けで取り組み、命を落としていった人も必ずいます。


日の当たらないところにこそ、真のヒーローはいるのかもしれません。

まとめ

「絶望の中へ」というタイトルはバットマンが「ダークナイト」へ変わる瞬間のように、絶望が目の前にあっても、どんなに汚れ、批判を受けても前に進んでいくという意味でつけました。

あと作品の中で、ブルース・ウェインが元カノのレイチェルにキスするシーンは「ん?どしたー?」となりましたが(/・ω・)/


まあ、正義感はあっても女性関係にはだらしないということで(笑)


人間らしくていいんじゃないですかね!(笑)

個人的面白さ:9/10

アイキャッチ出典元: https://eiga.com/movie/53214/

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