作品が死んだ。映画「X-MEN:ダーク・フェニックス」感想

あらすじ

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マーベル史上最強のダークサイドが暴走する!X-MENシリーズ、ついに最終章!X-MENは人類と共存し平和を守っていた。ある日、主要メンバーのジーン・グレイが、宇宙でのミッション中の事故によって謎の熱放射を浴びてしまう。そして、心の闇に潜んでいた彼女のもう一つの人格”ダーク・フェニックス”が覚醒。仲間たちは彼女を救おうと手を差し伸べるが、彼女の解き放った力が予期せぬ悲劇を引き起こしてしまうのだった。そんな中、謎の女がジーンに近づき彼女の力を利用しようとしていた…。暴走するジーンの強大な力により絶体絶命の危機が迫る中、彼女を殺すべきか否かで意見を対立させるミュータントたち。果たして、最強の敵”ダーク・フェニックス”に立ち向かう術はあるのか――。

出典元: https://www.amazon.co.jp/X-MEN%EF%BC%9A%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E5%AD%97%E5%B9%95%E7%89%88-%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B0/dp/B07WWTRFG4/ref=sr_1_3?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=x-men&qid=1571051309&sr=8-3

感想

「えっ、これでX-menシリーズ終わり?」
が率直な感想です(笑)

最終章というPRもありましたが
劇場公開時は予告を見てあまり魅力を感じず
結局見に行きませんでしたが
悪い予感は的中したようで
ファンでも、ファンでない方でも
最終所の物語の流れとして納得できない
仕上がりだと思います。

登場人物は後半のシリーズに出ていた
メンバーはほぼ見れたので
その点はファンとしては嬉しかったです。

差別・偏見への警鐘

この作品のみというより
「X-MEN」シリーズ共通の
テーマについてです。

もともとはミュータントと呼ばれる
「特殊能力を持った人間」と
「特に能力は無い一般人」との
関係性にフォーカスを当てています。

特殊性(ミュータントは力のみでなく
外見が変わっていることもある)を持つ人
に対し
恐怖の対象として、その他の人間は
避けようとしますし嫌います。
危機回避の為なので
心の動きとして当たり前の行為です。

そこへシリーズを通して登場する
今作の主人公チャールズ・エクゼビア
という人物はミュータントを
教育する学園を作り
社会に対して、自分たちは
「ただ特殊性を持っているだけの
通常の人間と何ら変わりはない存在」
として
社会にそれを示し
友好・信頼関係を築こうとします。

彼はそれを前作以前から長年訴えており
ある意味「X-MENシリーズ」は
彼が一般の人間から
ミュータントに対する「信頼」を勝ち取る
努力の物語でもあります。

ただそれは、力を悪用する集団や
強大な力をコントロールできない
ミュータントにより頓挫をする事が多いです。

このシリーズを自分が好きな理由として
第一にこの点があります。
映画の中では「火を出せる」「考えを読める」
のような分かりやすい特殊能力ですが
これはまさに現代に生きる人間に
通じることだと思います。

特殊能力は持っていなくとも
人間だれしも、全く同じ人はおらず
絶対的に唯一無二の存在です。
育つ環境、見た目、考え方など
何もかもが違います。
その中でお互いの「違い」を認め
かつ「存在」を認める

のは本当に難しいことです。

人種差別、いじめにも通じるテーマですが
相手自身や相手の意見を尊重したり
「違い」を受け入れること
それはこの作品のシリーズを通して
観客に訴えていることだと思います。

近い例でいえば、会社のミーティングなどで
自分の「意見」を否定されたとき
それを「自分の存在」が否定されたように
捉え、感情的になる人がいます。
(もちろん、ものの言い方なども絡むので
一概には言えませんが・・)

ただそれはあくまで
「意見そのもの」を
否定しているのであって
「あなた自身(人)」を
否定している訳では無い
のです。


どの立場でも同じですが
「他人の意見に耳を傾け、まず聴くこと」
これは簡単なようで非常に難しいです。

ただその「人間の考え方のクセ」がある中で
どれだけ傷ついても、特殊性のある側から
近づこうとする作中の主人公たちX-MENからは
とても勇気づけられます。

繰り返しにはなりますが
これは「特殊能力者同士のバトル映画」以上に
「相手との違いと存在を受け入れようと
頑張る人たちの物語」です。

そのメッセージ性はグッとくるものが
あります・・!

※以下若干のネタバレ有です!

ああ、悪落ちパターンね!

善人が何かのきっかけで
悪人に変わってしまう。

その葛藤、流れを描くという流れは
過去色んな作品で使われています。
スターウォーズ然り・・・

ただこの作品に関しては、制作者の
「X-MENって悪落ち展開
まだやってないよね、これで今回行くか」

という薄っぺらい意図が
透けて見える作品です(笑)

ラストの展開も
そのパターンにはまらない
どんでん返しも無く
「まあそう終わるよね」
という感じで幕を閉じます。

7部作も出た作品の最後が
なんとなく予想できる感じってどうなの?
という疑問が湧きます。

心理面へのアプローチ

ヒーローものでは珍しく
「キャラクターの心理面にグッと近寄る」
それがX-MENシリーズだと思っています。

同じマーベル作品で

「アベンジャーズ」シリーズが
ありますが、心の動きはあれど
基本は超能力者のバトル展開に
重きを置いています。

「X-MENシリーズ」では
人間の心の葛藤を描くシーンを多くし
前述の差別・偏見のテーマのように
心理面のアプローチが強いヒーロー作品だと
感じています。

今作の中で好きな部分は宇宙から来た敵が
「 感情があなたたち(地球人)を弱くする」
という言葉に対し
今作のキーパーソンでもあり
ダークサイドに囚われず
主人公チャールズの強い意志に
覚悟を持ったジーン・グレイという人物は
こう言います。
「感情が私を強くする」

能力者たちの葛藤、人間となんら変わらない
彼らの悩み、心の動きを描く作品です。
まあ、作品「でした」(笑)

ファンが納得するか?

ファンていうか、
私自身でもありますけど(笑)

ストーリーを一言で言えば
シリーズ通してのキーパーソン
でもあるジーン・グレイというキャラクターが
ある事件が起きたことから、強大な力を持ち
メンタルの弱さから癇癪を起こしたので
皆で「やめてやめて~」という映画です。

この流れは3作目の
「X-MEN: ファイナル ディシジョン」でも
ほぼ同様の内容が描かれています。
「ジーンの精神面の未熟さに周りが
振り回される」というのが恒例のよくある展開
なので、正直見飽きました(笑)

まとめ

タイトルにもあるように
不死鳥としてX-MENシリーズは
しっかり蘇ってほしいと
感じた作品です。

今は登場人物じゃなくて作品自体が
ダークサイドに落ちているので
どこかの有名な監督さんが
それを救って頂きたいものです(笑)

個人的面白さ:2/10

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